∵ ちなみに俺はブレザーよりセーラー派なんだけど

安椿





「…誰だおめー」

「見ての通り椿くんだ」
「似合うと思いませんか?」
丹生と浅雛に強制的に着替えさせられた。女子の制服に。

「……どれ」
ピタッ
会長の両手が胸に密着させられる。
「何するんですか会長!」
「おほっ椿だわ」
「安形、それ相手がホントに女の子だったら最低だよ」
「いたのかミチル」
「今来たとこだよ」
「じゃあ帰れ」
「えええ!?」

「ミチルさんはどう思いますか?」
「ホントに可愛いね椿ちゃん女の子だったらいいのに」
「榛葉さんまで…!」

「なあ、そのスカート短くねーか?パンツ履いてんのか?」
一瞬の出来事だった。ペラッとスカートが捲られた。
「何するんですか!?」
スカートを押えて下に引っ張って伸ばそうとしても伸びなかった。

「なんだよ男モノかよ」
「露骨な残念がり方だな!」
「だってよ、普通女装って下着までが女装だろ?」
「さすがに可哀想だよ!」
「あーまあ似合ってるからいンだけどよ。ちなみに俺はブレザーよりセーラー派なんだが」

「だそうです、椿君。家の者に新たにセーラー服を30着ほど用意してもらいました」
「ボクを着せ替え人形か何かと勘違いしてないか?」
「行くぞ椿くん」
「行くもんか!」



ちなみに俺はブレザーよりセーラー派なんだけど

──────────
椿はボクサーパンツだと思う(真顔)

結局ミモリンの家の人に連行されてどっかの教室で試着してたらいい。

そして周りが安形の変態っぷりに慣れすぎである。
何げに椿総受けである。


2011.07.09


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