4 兵A「『王子様、気に入った方はいらっしゃいましたか?』」 シ「『ああ…だが、帰ってしまわれた。』ど、どうしろって言うんだよ、これ…」 兵B「『それはそれは……それで、その娘の名は?』」 シ「『分からない。』」 兵A「『分からないのですか!?どうやって見つけましょう……』」 シ「『えっと……』本当は此処でガラスの靴を出す筈だったのに……く、仕方ない……っ(ポケットから何かを取り出す)」 兵B「『そ、それは……!!』」 シ「『この仮面が合った者がその娘だ…!』」 ヴ「ぶっ……そ、それはシンクの仮面のスペアでは……」 兵A「は、話と違う…!?『え、えっと…分かりました!直ちに捜させましょう!』(他の兵を引き連れ慌ただしく退場)」 シ「『見つかると良いのだが……』(舞台の暗転と同時に退場)後はみんなで何とかして……」 リ「ああ、任せろ。」 ヴ「『そうして、国中を探し回る兵は、遂にシンデレラの家に辿り着きました。』」 兵B「(ズカズカと部屋舞台に歩いて行く)『この靴…ではなく、この仮面に合う女性を捜しているのです。』」 ア「『はいはい、それはきっと私の事です。』っと…(一歩横にずれ)『いいえ、きっと私の事ですわ。』」 兵A「『二人とも試せば良いでしょう。さぁ、着けてみなさい。』」 ア「『はい!』って…キツッ……!」 兵B「『無理なようですね。では、隣のお嬢さんもどうぞ?』」 ア「『はい!私が……』屑が…同一人物なのによ……っ『痛い痛い、私には小さすぎるわ。この靴…仮面……。』」 リ「『あらあら、ではきっと私の事でしょう。それを私に貸せ…なさい。』(無理矢理奪って仮面を着ける)『あら、私には……ぴったり……?』お、おい!綺麗にはまってしまったのだが……」 ア「ま、まずいだろそれは!」 ――ダダダッドンッ アリ「(走って登場しリグレット継母に体当たりする)」 リ「ぐはっ…!」 _ ←→ back |