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09.プレゼント交換と言う名の××





「皆、準備は良いか?」


輪になった六神将の手には、形も各々の箱がある。


「では…ミュージック、スタート!!」


チャララ〜♪


音楽が流れると同時に皆のプレゼントが隣の人に渡され、ぐるぐると周り始める。

そう、これはプレゼント交換。

前から準備しておけといったプレゼント。

『自分が貰って嬉しい物を準備しろ。』

これがテーマ(?)


チャララ〜♪チャッ


音楽が止まると手元には自分の物ではない箱。


「さぁ、皆開けるのだ!」


さぁさぁ…私のには何が……


……肉?


そうかそうか、アリエッタか。

サンタさんにプレゼント返してどうするのだ、ハッハッハ。


「ヴァン、てめぇ!!」

「む?おお、アッシュが私のプレゼントを受け取ったか。」

「何がプレゼントだ!!てめぇの妹の写真じゃねぇか!」

「嬉しいだろう?」

「これで喜ぶのはてめぇとどっかのレプリカくらいだよ!」

「Σ何だと!?」

「アッシュ、アンタもだよ。」

「何だ?俺のはお前に…」

「ナタリア姫の写真なんて貰っても、誰も喜ばな……」

「くれ。」byラルゴ

「……。」

「シンク、お前のは誰に回ったんだ?」

「僕のは…ああ、あれだよ。」


シンクが指差したのはアリエッタ。

アリエッタは何故か泣き始めている。


「てめぇ、何入れたんだ…?」

「ビリビリに破り捨てた導師の写真の残骸。」

「何でそう言う物をアリエッタに渡す!!」

「仕方ないだろ!?誰に渡るか分からないんだから!!」


そう言ってシンクはアリエッタを慰めに行ってしまった。


「こ、これは……」

「どうした?ラルゴ。」

「…死霊使いのファンブック……」


アッシュとラルゴは同時にディストへと視線を向けた。

ディストはと言えば……


「銃…ですか?リグレットの……早速分解してみましょう。」

「やめんか!!」


リグレットの蹴りを食らっていた。


残りのリグレットが受け取ったラルゴからのプレゼントは……


リグレットが箱を覗いた途端、再び蓋を閉めてしまったので不明である。


風の噂では『メリル観察日記』だったとか違うとか……





09.プレゼント交換と言う名の××-end-





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