7 07.サンタさんってこんな人 「先日侵入した変質者について、皆さんの情報も聞きたいのですが……」 一人の兵士が訪ねてきた。 「変質者…な……」 ラルゴの視線が私に向く。 失礼な、変質者などではないぞ。 「あれ、人間なの?凄い力だったよ。」byシンク 「アリエッタの部屋にも来てたみたい、です。お友達が追い出してくれたみたいだけど……あ、これが部屋に…」 アリエッタが兵に差し出したのは骨。 いや、それはプレゼントの骨付き肉の骨で……。 「これは…人間の骨ではありませんね。」byディスト 「…やっぱり魔物じゃないの?殺されかけたよ。次に会ったら、油断はしないけど。殺してやるよ。」byシンク 「魔物…な……。」byラルゴ 「閣下はどう思いますか?」byリグレット いや、どう思いますかって…… 「ほ、本当にそれは変質者や魔物なのか?ほら、クリスマスだろう。何か部屋に置かれてなかったか?」 「僕の部屋には怪しげな箱があったよ。」byシンク 「俺の部屋にも。」byアッシュ 「私の部屋にもあったぞ。」byリグレット 「私の部屋にもありましたねぇ。」byディスト ほう、皆ちゃんと気付いたのか。(アリエッタ以外) 「で、それは何だったのだ?」 さぁ、言うのだ。 素晴らしい贈り物だったと!! 「…何言ってるのさ。全部危険物処理班に回したよ。爆発されても困るしね。」byシンク Σのぉぉぉぉっ!! 私が…自腹で…買った…プレゼントたちがぁぁぁ!! 「ラルゴの所には来なかったのか?」byアッシュ 「…来たぞ。呼び止めようとした途端殴られ気を失った。」byラルゴ 「アンタ程の体格で一撃か…ヴァンと互角的に強いかもな……ヴァン、どうかしたのか?」byアッシュ 「いや…私も侵入者捜索に全力を尽す…。」 「…クリスマスに、悪魔が来たって感じだね。」byシンク 優しさは誰にも気付いて貰えないものだな。byヴァン 07.サンタさんってこんな人-end- ←→ back |