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04.ロウソクの形は





「ふぅむ、上手く出来んな。」


…私は今、ロウソクを作っている。

と言うより、型を。

私の命令に従い、六神将の皆も作っているのだが…既に飽きているようだ。


「屑が!!…こんな物、出来るか!!」byアッシュ

「ああっ…食べちゃ駄目…!!食べ物じゃないです…!!返して…っ」byアリエッタ

「…銃の形は…無理だな。素人に出来る訳がない。」byリグレット

「ハーッハッハ!!カイザーディストの形にしてやりますよ!因みに歩く、喋る、飛ぶ…etc.」byディスト

「…メリルは今頃誰と…変な虫でも付いているんじゃ……」byラルゴ

「………。(既に飽きて読書中)」byシンク


ふん、良いさ良いさ。

総長独り頑張ってやろう。

名付けて、

『メシュティアリカ型ロウソク』

美人に作ってやるからな、ティア…。


――黙々とやり続け数時間。


「出来たぞぉぉ!!」


メシュティアリカの形をしたロウソク。


「可愛いぞ、ティア…。」


おっと、ロウソクに話し掛ける変人になってしまったよ。(←元から)

いやぁ、使う時が楽しみだな…。


「ところでさ、ヴァン。」

「ん?なんだ、シンク。」

「ロウソクなんだし。使ったら当然溶けるよね。」

「そうだとも?」

「アンタの妹の顔、二目と見れないくらいに溶けるんだろうね。まぁロウソクなら良いか?」



Σしまったぁぁ!!


例えロウソクとはいえども、メシュティアリカの顔が溶けるなどとは…

許せん!!

…って事で、使わない事にした。



私の努力、伝わる事なく消えていく。byヴァン





04.ロウソクの形は-end-





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