3 「ガイ、アイツら、何やってるんだ?」 俺はふと目に入ったナタリア達の行動が気になり、ガイに訪ねる。 「ああ、あれは浅瀬で……あああ!!あの魚の尾には毒が!それに触るな二人とも…っ!! 何やら一人で叫び始めたガイは、レスキュー本能が目覚めたらしく。 俺には到底付いて行けない速さで、ナタリア達の元へ泳いで行ってしまった。 残された俺とティアは暫し呆然とする。 「…行っちゃったわね。」 「ああ……」 「まぁ、ガイは海についても詳しそうだし…私達は私達で楽しみましょうか。」 「そうだな…って、…二人で、か?」 「…そう、だけど…嫌なの?」 「ぜ、全然!そう言う意味じゃなくて……!」 別の意味で取られてしまったのか、困ったように問い返して来たティアに慌てて返した。 ただ、二人と言う状況が久しぶりで。 やはり、気恥ずかしさを感じただけなのだが。 「…分かってるわ。冗談よ。」 「…なんだよ……」 安堵の息を吐くと、思わず笑ってしまった。 それに笑い返してくれるティアの存在が、安心出来た。 _ ←→ back |