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――次の日。


すっかり回復したルークがその場にいた。



「おい、ルーク。昨日、熱出したんだって?もう大丈夫なのか?」


「ああ。」


「…知恵熱ですかねぇ?」


「大佐ぁ?ルークはそんなに考え込める程の知能が元よりありませんって!短気だしぃ。」


「んだとーっ!?」


「ほら怒ったー!」



いつもの様子のルークを、微笑みながら見守るティア。


その視線に気付いたルークは、一瞬視線を泳がせてから、何か覚悟を決めたようにズカズカとティアに歩み寄った。



「…これ、やる!」


「え?」



突然差し出された小さな箱。


反射的にそれを受け取れば、ルークは他に言う事なく逃げるようにガイ達の元へ去ってしまった。



「…何かしら。」



小さな箱を片手に、ゆっくりと包装を解く。



「あ……」



彼女の表情は優しく微笑んだ。


その手には、小さなネックレスと『ありがとう』と一言書かれたカード。





その日から、彼女の首では常にネックレスが輝いていた。





君のこと


一つ知る度に


また一歩


君との距離が縮んでいく


あと何歩で


触れることができますか





-end-





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