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そして、わたしがいつもとの姿に戻ったかというと、実はお風呂の真っ最中。

頭を洗っていると、体中に走るものすごい痛みに悲鳴を上げた瞬間、鏡を見ると元の姿のわたしが映っていた。

意外とあっけなく、幼児化現象は終了したのだ。









「なんか、結構あっけなかったよね。ちっちゃくなったんだから、もうちょっと何かあってもよかったのに。」

「何かって、何だよ?」

「ほら、迷子になってみるとか。友達に会いに行ってみたり。」

「………面白い、か?」

「…………言われて見れば、そうでもないね。」




いわれて思わずクスクスと笑ってみれば、ルークも一緒になって苦笑する。迷子になりたがる子供なんてのもおかしいもので、しかも小さな姿とはいってもそんな姿で友人に会ったとしてはてさて自分なのだと分かってもらえるのやら。





「でも、またちっちゃくは……なってみたいかなぁ?」

「えー、オレはいやだ。」

「?なんで。」





ソファに座るわたしの横でクッションを抱えつつ反論の異を唱えたルーク、わたしはそれに疑問を感じて首を傾げて見せると、ルークはにっこり笑顔になってわたしの腰に手を回すと、幸せそうに言った。






「名無しのご飯食べるのとか、名無しに抱きくのが、オレ一番好きだもん。」








そういって擦り寄ってくるから、わたしはため息をつきつつも内心嬉しい気持ちと幸せでいっぱいで、お風呂上りで少し濡れた髪の毛の冷えた温度が、ぽかぽかと温まっている体には心地よかった。







今日は、よく眠れそうだ。






-end-
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海里様





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