2 「……………あ、あれ?あれ、あれれ?」 疑問の声はとどまらず、何か妙な冷や汗をかきながら自分の身に起こっていることを受け止められず、ベッドの上で硬直状態をしばらく続けていると、自分の真横でモゾモゾと動く大きな塊。 そのうちムクリと起き上がり、真紅の髪を乱暴にわしゃわしゃとかき回すと、寝ぼけ眼で彼はわたしを見て、そして黙り込んだ。 「………、る、ルーク?」 「……………、おはよぅ……。」 「う、うん、おはよう。」 「……………。」 そして再び夢の中へと突入した彼なのだが、瞬時に自分の見たものがあまりにも非現実的すぎたらしく(その前に、彼自身もわたしにとっては非現実なのだが気にしないとして)ガバリと勢いよく起き上がると、ダボダボのパジャマを着たわたしをじろじろと見つめた。 「………名無し?」 「うん。」 「……………名無し?」 「うん。」 「………………ちっちゃい。」 どうやら、わたしの体は小さくなってしまったらしいと、言うことだった。 _ ←→ back |