小話 | ナノ


 戦闘シーン2



「何挺持ってんだよ!?」
右手の拳銃を叩き落とす。が次の瞬間にはまた拳銃を握っていた。さっきと形が違うので新しく出したことは間違いないのだが―。
(いつ出したのか全然わかんねぇ。)
「知りたいなら自分で数えろ。」
態度は不遜なままだが、表情には疲労が見て取れる。どうやら接近戦は苦手らしい。
トリガーが沈む。僅かに右へ飛ぶ。銃声。頬に火傷のような痛み。しかしこれで―。
「うわ…っ…!」
左腕を捕らえて背負い投げの要領で地面に叩きつけ、上から押さえつける。手を首にあて告げた。


+++


「うわ…っ…!」
引き金を引きかけた腕を捕られ投げられる。咄嗟に受け身を取るものの背中をしたたかに打った。追撃を避けようとした時には遅く、首に手がかけられる。いつでもこちらの気道を潰せるという合図。
「終わりだ。観念しな。」





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -