海月


ぽかぽか陽気の昼休み
速水と向かい合って弁当を食べていてなんとなく速水を見つめていた。

「んー…」

「な、なんですか?
俺の顔に何かついてますか?」

「いやー
速水ってなんかクラゲっぽいなぁって…」

「それは悪口と捉えていいんですよね?」

物凄く不機嫌な顔になっていく速水


あ…怒らせた…


「違う!違う!
そういう意味じゃなくて…」

「じゃぁどういう…」

「雰囲気が速水っぽい」

「意味がわかりません…」

「ふわふわ海にただよって
どこかに行っちゃいそうで不安になる……」

「……」

「速水も一人でどこかに行っちゃいそうで不安になるからさ…」

「俺には…」

「??」

「俺には浜野君がいます
だから一人でどこかに行くなんてことはありません…」

「そっか…
うん!!ずっと速水一緒にいる!」

「死ぬまで…ですか?」

「おぅ!!」

「…ばか」


ずっとずっと
いつまでもお前と一緒にいるさ
一人になんかさせない



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