冷え性と子供体温


冷え性と子供体温(マサ蘭[甘々])

鼻の奥をツーンと抜ける冷たすぎる空気は肺を凍りつかせ
呼吸をするのさえ億劫に感じてしまう…


「セーンパイ」

「んー?」

「寒くないですか?」

「別に」

「…そうですか」

チラッと先輩を盗み見れば手を擦ったりしてて
どう見たって寒さを我慢している
あぁもう本当にこの人は素直じゃない
って、俺が言える台詞じゃないか…

「先輩」

「何だよ」

「寒くないなら手、繋いでくれません?
俺、寒いんで」

「……」

先輩は凄く考え込んでうつむいてしまったが
段々、先輩の耳が赤くなっていくのが解った

「先輩、手繋いで?」

「う…」

あぁ、これは強引にでも手を握らないと
この人は自ら行動を起こさないなと思い先輩の手を握った

「か、狩屋!?」

「つめたっ!なんですかこの手!?
冷え性?女子じゃあるまいし」

「誰が女子だ!
大体お前が体温高すぎなんだよ!」


いつも喧嘩に発展してしまうのは悪い癖なんだと思う


「あぁ!もう!いいから黙って
手、握られてろよな!」

「なっ…!?」

あ、大人しくなった…
そして頬が真っ赤だ、可愛い

「せんぱい?」

「きょ…今日だけだぞ…」

「うん」

いつもこのくらい素直だったいいのに・・・
なんて思いながらぎゅうっと手に力を込め離さないように
そして少しでも俺の体温が先輩に伝わるように手を握った

お互いぽかぽかしてさっきまで感じていた冷たい空気が
いまでは心地良く感じられた

冷え性な先輩と子供体温な俺は相性が良かったりする…かも?


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樹氷 凍華さま5050hitのキリ番リクエスト有難う御座いました!
甘々…だとよいのですが文才なさ過ぎて申し訳ないです;;;
書き直しいつでも受付ますッ!!


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