一緒に


部活も終わり帰宅の準備を終え部室を出た
すると剣城の姿が見えて
俺は剣城の名前を呼び走ったが勢い余って剣城にぶつかってしまった

「うぐっ!」

「ッ!!」

バランスを崩し地面にぶつかる衝撃に備えたが
いつまでたってもそんな衝撃に襲われることはなく
剣城に抱きしめられていた

「ったく…
なにしてんだよお前」

「ごっ、ごめん剣城…
ぁ、ありがとう!」

「あぁ…」

「えっと…
もう、大丈夫だから」

「………」

「つ、剣城…?」

「本当にお前は危なっかしい
サッカーの時は頼もしく見えるのにな」

「うぅ…」

校舎に夕日が反射してキラキラしてて
二人ぶんの影が1つになって長く長く伸びている

「松風」

「なに?」

「帰るか」

「あ…うん」

剣城が俺から離れて行く
寂しい…と思った瞬間に剣城が手を繋いでくれた
普段ならあまりしてくれないような行動をしてくれて心が暖かくなって口元が緩んでしまう

「ねぇ剣城」

「なんだ?」

「明日も一緒に帰ろ!」

「…気が向いたらな」夕日に照らされてよくわからなかったけど
剣城の頬がほんのり紅かった

明日も明後日も明明後日もずっとずっと一緒に
end


[Back]


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -