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どこにいる…?
まだ更衣室にいると考えるのが妥当か?
若干イラつきながら更衣室に向かった

「松風…いるか?」

シン―とする更衣室の片隅に松風の姿を見つけた

「おぃ…」

「つ、剣城…!」

「お前、さっきの…どういう意味だ…」

「ッ!?
べ、つに深い意味は…剣城が俺の話なんか聞いてないみたいだったから…だからその…」

「冗談…ってことか?」

「え…?」


イライラする…
なんでこんなことで俺がイライラしなきゃいけないのかわからなかった

「ちが…ぅょ」

「あ?」

「えっ…と
冗談とかじゃない…
俺の話を聞いてないみたいだったから
その…好きって言っても適当に流してくれる…かなって…
ごめん…」

「っんで謝るんだよ」

「だって…剣城、怒ってる」

「怒ってねぇよ…
お、お前が思う好きってのは友達としてか?」

「へ?」

「だから、俺に対しての好きは友達としての好きなのか?」

「そ…れは…」

「…………」

「こ、こ…いびと…としての好き―」

声がどんどん小さくなり泣きそうな松風の目元にキスをすると真っ赤になって方針状態になっていた

「つ、るぎ?」

「俺も…好き、なんだょ…
悪いか?」

「あ…うぅ…悪くない…」

「お前、泣くなよ」

「だって、うれし…ぃ…
いつも、剣城に冷たくされるから嫌われてるんだって思ってたから…」

「悪かった…
好きなやつには冷たくしちまうんだよ…」

「うん…だ、いすき剣城」

「あぁ…」

グスグスと泣き出してしまう松風をなだめ落ち着かせた
もう、あのイライラとした感情は消えていた
これからはこの暖かい気持ちとずっと一緒に過ごせる―
end


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