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昼休みも午後の授業も終わり気付けば放課後
掃除を真面目にする女子と
めんどくさがり適当にする男子
そんなクラスメイトを横目に俺は部活に向かうため教室をでた
すると後ろから誰かが走ってくる音と共に昼休みにも聞こえたあいつの声が届いた

「剣城ー!!」

「……なんだ?」

「部活、行くんだろ?
一緒に行こうよ」

「…西園は?」

「信介なら今日は日直だから先に行っていいよって」

「そうか…」

特に会話があるわけでもなくただ目的地に歩くだけだったらいいのだが
松風は一方的に話しかけてくる
「でね!
…って剣城、聞いてる?」

「あぁ…」

「本当に?」

「聞いてる聞いてる…」

「剣城…好き」

「はいは…ぃ?」

はっ?
今こいつなんて?

「なんでもない!!」

「お!おいッ松風!?」

真っ赤になり逃げようとする松風の腕を掴もうとしたが
あの俊足で俺を振り切りあっという間に姿を消してしまった

「あいつ…ッ!!」

どこにぶつけていいのかわからない気持ちを押し込め松風を追いかけた全速力で部室に向かったが松風はどころか誰もおらず空振りを食らった

「クソッ…」


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