「黒子君」 「なんですか」 「私おかしくないよね」 「どうしたんですか、いきなり」 「だって桃ちゃん、あんなに可愛いんだから」 「またその話ですか」 「桃ちゃん、だって桃ちゃんは、可愛いし優しいし、きれいで、胸だって大きいし。笑うとね、お花みたいで」 「…」 「そんな桃ちゃんを好きになったって、何にもおかしくないよね」 「…」 「桃ちゃん、が、好きなんだよ」 「何度も聞きました」 「黒子君が羨ましいの」 「それも何度も聞きました。でも僕は桃井さんが羨ましい」 「…何度も聞いた」 「…」 「…ごめんね」 「いえ」 「ごめんね、私、こんなんで」 「謝らなくていいと思います」 「でも」 「だって、おかしいことじゃない、んでしょう?」 |