neta | ナノ
 
「パイ投げしよ」
「賛成っス」
「えー、投げるの?」
「ふふん、食べながら投げるの!」
「完全に嫌がらせじゃないですか、それ」
「まさかそんな…愛はあるから」
「愛が免罪符になると思わないでください大間違いです」
「黒にゃんが愛って言うとときめく」
「気持ち悪いですやめてください」
「投げるのもったいなーい」
「さっきからそれだけっスね…」
「えー、じゃあどうする?プレゼントにタオル買って投げつける?」
「どうして投げることに拘るんですか…緑間君に何か恨みでもあるんですか」
「ないけど面白そうじゃん」
「ねえもう帰っていい?」
「まあまああっくん、ほぉーら飴ちゃんをあげよう」
「わーい」
「で、結局どうするんスか」
「ごってごてにデコったメガネケース」
「無駄遣いはやめましょうよアホですか」
「涼ちゃん、く、黒にゃんがSだよお!」
「顔めっちゃ嬉しそうっスけど!」
「もう普通に祝えばよくない?」
「わー!明らかに面倒臭くなってきてるー!」
「でも変なことしない方がいいですよ」
「うん…うん、そうだね…。じゃあまずケーキは桃りんに頼もう」
「やめて!」

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