neta | ナノ
 
「ユウヤ、見て見て、ほら」
「ワンピース?」
「ジェシカさんが選んでくれたの、いいでしょーっ」
「うん、可愛いね!」
「うへへ。あとねえ、これ」
「ん?うーん…えーっと…何て言うんだっけ」
「カチューシャカチューシャ」
「そう、それ」
「青と迷ったんだけど、ランちゃんが緑の方が似合うーって」
「ああ…、うん。確かにそうかもね。つけてみてくれる?」
「ん、いいよー。どう?」
「うん、やっぱり似合う!すっごく可愛いよ」
「ほ、ほんと?」
「こんなところで嘘なんてついてどうするの」
「だってユウヤ優しいから…」
「お世辞だって言いたいの?大丈夫、大丈夫。本当に可愛いよ」
「…何か照れるね」
「うんうん、照れていいと思うよ」
「え、なんでそんな笑ってるの?」
「だって可愛いから」
「え、う、あ」
「ほら、また可愛い」
「うううああああそういうの、そういうのはやめよう!」
「何で?」
「いやだって、はず、恥ずかしいし」
「そう」
「…えっそんなさらっと受け流すの!?」
「ん?恥ずかしがってるのも可愛いなって思ったけど、口に出して言った方が良かった?」
「そうううじゃなくてええ!!」

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