私にはとってもとっても可愛い妹が居る。純粋で優しくて素直で、だからこそ騙されやすいっていうのが玉に瑕だけど、そんなのずっと私が守ってあげていれば何の問題もない。 「お姉ちゃん、お姉ちゃんっ」 ぱたぱたと駆け寄ってくる小さな人影。今日もやっぱり可愛くて可愛くてたまらない。 「なあに?」 「あの、えっと…最近、アルファさん、見かけないな…って思って。何か知らない?」 「うーん。聞いてないかなぁ」 「…そっか」 途端に悲しそうな顔になる。そういう表情も可愛いけど、やっぱり気に食わない。あーあ、でも、私の手であんなこととかそんなこととか、もうできないからなあ。残念、残念。 |