neta | ナノ
 
女の子は大切にしなさい、優しくしなさいって、そう母さんに小さい頃から教えられてきた。アミは守られる立場になることはあまり無いしそもそも弱いもの扱いされるのも好きじゃないから仲間として認識しているけど(アミもその方が嬉しいようだ)、逆に彼女はどうも完全に仲間扱いできない。LBXバトルはかなり強いけど俺としては完全に守る対象だし、何より少し特別視している。恥ずかしい言い方をすれば、好きな異性、というやつになるのだろうか。そんな子が今、ユウヤと談笑している。心なしか俺と一緒の時よりも楽しそうに見えて、少なからずショックというか、寂しいというか。何の話してるんだろう。気になったけど聞き耳は立てなかった。盗み聞きはさすがに気が引ける。


「あ、今…」
「どうしたの?」
「いや、(バン君が居たような…)…うーん。何でもない、よ。うん」
「そう?あ、さっきの続き話してもいい?」
「どうぞ。聞いてる僕も楽しいし」
「なら良かった!それで、バン君がランちゃんにねっ、」
「(さっきからバン君の話ばっかり…。よっぽど好きなんだろうなあ)」
「…ユウヤ君?」
「ん?なに?」
「いや、何だろう…今の話に微笑ましい要素あったかな、そういう顔してたけど」
「ああ……うん、気にしないで」

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -