neta | ナノ
 
「ねーちゃん、ねーちゃん!」
「なあにー?」
「おれ、大人んなったら、ねーちゃんと結婚する!」
「えーっ、できないよ。きょうだいは結婚できないって本で読んだよお」
「そんなん関係ない!おれ、ねーちゃんが一番好きだ!」
「そうなの?」
「結婚って、一番好きなやつとするんだろっ、だから、ねーちゃん!」
「うーん…一番好き、かあ…」
「ねーちゃんは?ねーちゃんもおれが一番だよなっ?」
「うう、わかんない」
「わかんないなら、おれにしとけ!」
「じゃあ、うん、そうするっ」
「へへっ。約束な!」

「…っての覚えてるか?」
「いや全然」
「不本意な約束だったから記憶から消されたのでしょう。姉様、僕にしておきませんか?」
「いや、血繋がってるし…無理なんじゃないかな…」
「俺が先だぞV」
「姉様は覚えていないそうですよ?無効にすべきです。そもそも本当に約束したんですか?」
「Vてめえっ!」
「離して、二人とも。お腹すいたからお菓子食べていい?」
「あとにしろ!」「あとにしてください!」
「Vー、ねえ、Xにいさーん。なんとかしてえー」
「…」
「無視やめて」
「だから!俺が!先だって言ってんだろ!」
「証拠は?ないでしょう?」
「俺が覚えてる、それで充分じゃねえか!」
「姉様は覚えていませんけど」
「ねえお菓子…」


ショタWの一人称はおれでいいのだろうか

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