「あ」 「げっ」 「やあ、久しぶり」 「むかつくくらい爽やかね…何で池袋に居るのよ。帰れ」 「仕事だよ。し・ご・とっ」 「気持ち悪っ…」 「そっちこそ、何してるの?」 「教える義理は無いわ」 「そうだねぇ。で、新しい仕事楽しい?大変でしょ、接客業は」 「いちいち何で知ってるの、なんて聞くのも面倒ね」 「おっと、その手に持ったソレで何をするつもりなのかな?」 「静雄にメール。嫌なやつに会った日は気の合う友達と夕食でも食べて気晴らししなきゃ、やってらんないの」 「なぁに、いつの間にそんな仲良くなっちゃってんの」 「折原が大嫌いっていう話で意気投合した」 「へぇ、むかつくね」 「はいはい。じゃあね」 「…」 「…退きなさいよ」 「ねえ、俺と晩御飯食べに行こうよ」 「え、嫌」 「ははっ、即答だ」 「…蹴るわよ」 「蹴ったら刺すよ」 「…」 「従わなくても刺す」 「…そういうところが嫌いなのよ」 「そりゃどうも」 |