neta | ナノ
 
「いやマジテレビ取材とか勘弁してほしいわ」
「向こうだってお前を映すのはごめんだろうよ」
「女神なんて三人組と旧マネージャーさんたちだけでよくね…」
「まったくだな」
「マサキは誰派?」
「何が」
「だから、付き合うなら誰がいい?葵は素直で可愛いし、茜先輩はほわっとしてて癒されるし、水鳥さんはかっこよくて頼りになるし、音無先生は大人の落ち着きもありつつ無邪気っぽさもあって、秋さんは何と言っても…」
「あ、悪ぃ今なーんにも聞いてなかったわ」
「…」
「やめろよその憎々しげな顔…女子だろ…」
「女子だけど女子じゃない」
「人間なのかソレ」
「この銀河を統括する情報統合しねんた、」
「そのネタ長いからもういいよ」
「それが私」
「ウオースゲーオメデトー」
「照れるだろ…」
「照れんなよ…」
「あ」
「お」
「やっぷー霧野せんぱーい」
「相変わらず仲良いなお前ら」
「キモいんでやめてください」
「勘弁してください」
「とか言いつつ一緒に居るのが仲良い証拠だろ」
「もっと離れてよマサキ!」
「はぁ?何で俺が!」
「喧嘩するほどなんとやらってやつか」
「そうくるのかよ!もう何すりゃあいいんですか!」
「そのままラブラ…イチャイチャしてろ」
「意味変わってないんですけど」
「こいつと…うわ…無理…」
「私だってもっとこう天馬とかさぁ輝とかさぁ」
「そういや天馬くんと信助くん、購買行ったまま帰ってこねーなぁ」
「行列じゃないの」
「ふーん」
「いや予想なんだけどね」
「キモー」
「キモー」
「あ、帰ってきた」
「ただいまーっ」
「あれ、霧野先輩、一年の教室に何か用ですか?」
「別に何もないが、こいつらをからかおうかと」
「暇人ですねー」
「モテ過ぎる人の方が彼女できにくいの法則」
「彼女の有無だけで暇か否かを決めるなよ…」
「ていうかサッカー部員に彼女持ち居た?」
「たしか居なかったよー。あっ天馬何それ、何まん?」
「ピザまーん」
「天馬くん肉まん系よく食べてるよな」
「マイブームなんだよねー」
「この前は何て言ってたっけ」
「ランチパック?」
「そうランチパック」
「俺たまごだな」
「霧野先輩地味ー」
「趣味が地味ー」
「無難と言え、無難と」
「ボクさ、チョコのやつダメなんだよね」
「あれっ甘いの食べれたよね」
「甘いものは好きなんだけど、パンと合わせると何か違うなって思っちゃって」
「分かるような気がしなくもない」
「たい焼きのチョコとかカスタードとか食べれる人ー」
「俺無理」
「たいやきりの…」
「狩屋何か言ったか」
「いいえ別に」
「俺は何でも食うよ!」
「何でも?」
「何でも?」
「えっそこに食いつかれても困るんだけど…」
「マサキは甘ければ基本オールオッケーだよね」
「うるせえ」
「狩屋甘いもの本当好きだなー」
「うるせえ」
「マサキちゃんかわいー」
「きめぇ」
「せめてツッコんでやれ」

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