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「学校どうなん?」

「んー疲れる」


久しぶりにゆっくりできる休日。
泊まりに来た侑士とリビングでまったり。
今私が住んでるのは一軒家じゃなくて跡部系列のマンション。
3年間しかこっちに居ないのに新しく家立てるなんてバカみたいでしょ?
しかも丁度よくこのマンションは出来たばかりでまだ入居者も募集かけてなかったから最上階のワンフロアを壁抜いて私の部屋にさせてもらったの。
執事は景吾にずっと仕えてるミカエルさんみたいに私にも小さな頃からお世話してくれてる結城さんがいるから、その結城さんと運転手の水上さんの二人が一緒に神奈川に来てくれた。
二人は私のひとつしたの階の部屋に居る。
防音もばっちりだからどれだけ大きな音立てようが全く問題なし。
まぁ水上さんにお願いするのは東京に行くときか、どこか買い物に行くときくらいなんだけどね。
このマンションは立海からそこそこ離れてる。
近すぎて立海生に見つかったら困るし、それでも歩いていくには少し遠い。
車で行こうかと思ったりもしたんだけどそれじゃ目立つ。
自転車なんか乗れないし、どうしようか迷ってたんだけど立海がバイク通OKで良かった。
誕生日が10月だからそれまでは歩いて行ってたのよ。
生徒会長だから遅刻するわけにもいかないし、大変だった。
氷帝なら車で校門前まで行けるのに。
けどバイク通学は自転車や電車と違って申請しなきゃだからほとんど居ないのよね。

そんなわけで私の愛車があるから水上さんに頼まなくても大丈夫なの。

私が免許取るって言ったら侑士も取るって言いだして、どこか行くときはタンデムしたりで楽しいのよ。


ソファに座って会えなかった間の話をしたり。

「クロエ・アルフォードちゃんはギャルなんやっけ?」

そう笑いながら聞いてくるから私の膝の上にあった手の甲をつねってやった。
私だって好きでやってるんじゃないもの。

「すまんすまん。でも実際どうなん?」

「思ってた以上に面倒よ。やんなる」

「そっか、頑張ってんねんな」

優しく微笑みながら頭を撫でられるから何だか恥ずかしくなって思いっきり抱き着いた。

mae ato
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