ベッド【奏純】



※付き合って結構経ってる
お題「君の寝ている顔が好き」



「よく寝てるなあ」
純哉は隣でスースーとよく眠る奏を見つめながら微笑んだ。
二人とも疲れて帰ってきて、ベッドに入ったら一瞬で寝てしまった。付き合いだした頃は、そんなことはなくソワソワしていたと思う。あれからどれくらいか経ってここ最近は一人で寝ていることも多くなった。それでも良かったのだ。愛しい人がどこかいると感じられるから、このダブルベッドで寝てしまう。
いつまでもこの幸せが続いてほしいと思いながらも、きっとそれはないだろうと半分諦めている。
純哉はそっと奏の手と自分の手を重ねた。
「今だけでもこうして隣でいてくれ」
ずっと、永遠に、そんなラブソングを歌いながらも不安になってしまう。一番の願いは愛してる今を相手も愛していてほしい。
朝起きるにはまだ早く、純哉はそのまま瞼を閉じた。


20211025




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