おはよう【創作BL】◆



※ショウアキラ
両片想いだった二人がくっついて同棲し始めてからしばらく経ったあとの話。

ずっと書いてきていたこの二人も今回で一応おしまいです!いつかちゃんとまとめられたらいいな






3年も経てば色々変わってしまうのだ。
ショウはまだ寝ているのだろうかと寝室を覗くと、険しい表情で唸っている。どんな夢を見ているんだろうかとため息をしつつ、ふと思い付いてキッチンへと向かった。
「やってみたかったんだよねーー」
とある物を手に持ってショウが寝ているベッドの側に立った。アキラは構えてにっこりと笑った。
カンカンカン!!と自分でも驚くくらいの音は、起きていた自分でもまた目が覚めそうだった。
「えっうわ!?なに!!?」
一番驚いたのは寝ていたショウの方だ。起きようとしてそのままズルッと毛布に手を取られてベッドからズドンと落ちた。こんな漫画みたいな落ち方すると思わなくて、大丈夫?と駆け寄った。
「おま、お前なあ……大丈夫といいつつ顔がめっちゃ笑いそうだぞ」
「えっいや……だってねえ」
そう言われると堪えていた笑い声が一気に吹き出した。
「ハハハハッ……ほんと、ショウっていつまで経っても飽きないよね」
「うるせーー……飽きないように芸を磨いているんだよ」 
アキラはまた大きく笑いながらショウの目の前に手を差し出した。 
「フフッ……ねえずっと僕にも飽きないでね。僕は今はまだショウみたいになんでもできる人間じゃないしまだ働けてもいない居候みたいな学生だけど、きっとショウのこと幸せにする自信はあるから」
ショウは差し出された手を思いっきり引っ張った。引っ張られた力が強すぎてアキラは体勢崩れてショウの胸に倒れ込んだ。
「ばーーか。オレだってその自信はあるし」
ぎゅうと抱き締められて、ああヤバいと思った。
「こんなずっと小さい頃からお前が好きなのに今更飽きるわけないだろ。絶対離れるなよ」
腕が緩んでショウの顔をみるとすごく幸せそうな顔をしていた。
「……寝起きだけどキスしていい?」
笑いながらいいよとアキラは自分から唇を合わせたのだった。



20211021




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