残っている【創作BL】◆



※幼馴染み社会人高校生 
社会人攻め ショウ
学生受け  アキラ

両想いでショウの部屋に住んでる


朝起きると既に隣にはアキラはいなくて、起き上がってテーブルをみるとメモがあった。
《少しは手加減してよ》
そんな怒らないでもと思いながら口はニヤけた。
今日は休日だが、アキラは学校へ行って勉強をする。うちの親が出した条件とはアキラが大学に行くというものだった。オレがあまり勉強が出来ず、そもそも大学にも興味がなかったものだから就職しか考えていなかったが、アキラには大学へ行ってほしいと思っていたらしい。きっと親同士が仲良かったから、アキラの親にでも訊いたことがあったのだろう。アキラ自身はそれまでオレと同じく卒業したら働く気でいたらしいが、条件のために大学へ進学することにした。なるべくお金がかからずに今からでも間に合う大学を探して、毎日必死に勉強している。オレは、というとただ働いているだけだ。邪魔になってないだろうかと思いつつもアキラはここに住むといって訊かなかった。
「もう置いていったりしないで」
昨晩、眠る直前に涙を浮かばせてオレの手を握っていた。そんなアキラが愛しくてたまらなくて大事にしたくて……だからもう置いていかない。
自分の手のひらを見つめて思い返す。
「手加減したくても、可愛すぎて難しいな」
愛しい感触がなくなる前にまた触れたいと帰りを待つ休日の始まりだった。



20211010




prev next








×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -