良くない【奏純】





※付き合ってます!
お題「可愛すぎるのが悪い」



 
「ーーーーッ!なんでお前はいつもさーー」
「え?」
奏は甘えた顔で駄目なの?という目線を向けてくる。その顔にまたもや流されそうになって首を振る。
良くない!良くない!奏のためにもこれは良くないことだ!
純哉は奏の手に持っていたものを取り上げた。ヒラヒラとした肌触りが腕に当たる。
「仕事なら絶対着てくれるじゃん?」
「仕事じゃないなら絶対着ないだろ?お前だってそうだろ……セーラー服なんか」
「えーーーーー!純哉くんならこれ絶対似合うしそれ着てその、いろいろ悪戯したいじゃん?その気持ち分かるでしょ!」
正直すぎる。奏はどうしてそうもストレートの球を投げてくる。純哉は額に手をついた。オレと同い年なはずなのにどうしてこうも甘えてきてしまうのか。
ーーいや、オレが流されるのも悪いが。
純哉は取り上げたセーラー服をみてピンときた。
「……なら奏が着てくれよ。オレも同じように悪戯したいから」
「純哉くんも悪戯したいの?ならいいよ」
即答だった。なんならもう脱ぎ始めてる。十数秒で下着姿になって手を純哉に差し出した。
「それ渡して」
「あ、ああ……」
純哉から受け取るとひだのあるスカートをはいて赤いラインが目を引くセーラーを頭から被った。少し小さめなのか、ヘソの辺りまでギリギリ届いていない。
「ねーやっぱ全然似合わないよオレ」
奏は納得いかなそうな顔をしているが、純哉はへそとスカートの境目が目に入ってああ、少しヤバいと口を手で覆った。
「純哉くん?」
ふいに横髪を耳にかけながら顔を近づけてくるので、たまらずに熱くなった顔を隠せなかった。
「……純哉くん興奮してるの?可愛いね」
「バ、バカ!煽るな!」
奏は嬉しそうにさらに顔を近づけて、唇がちょっとでも動けば当たるくらいになった。
「純哉くん、キスしてもいいかな」
「ーーーーッ!か、勝手にしろ!」
この後、何故か奏が真っ赤な純哉を楽しみ、脱いだセーラー服を今度は純哉が着て奏は大いに楽しんだ夜だった。



20210806




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