よくある選択肢【大人基緑】





※付き合って同棲してる。
お題「食べたいもの決まった?」



 
 
「さ、先にご飯にする?お風呂にする?それともーーーーオ、オレにする……?」
上目遣いでピンクのエプロン姿で緑川はオレに大変恥ずかしそうに訊いてきた。これが裸エプロンだったら堪えることができなかったが、さすがに緑川も出来なかったようだ。
でもこれだけでも結構ヤバいなあとヒロトは壁にもたれかけた。自分も考えてきた回答をすぐには言えない。ふーっと緑川に聞こえないように息を吐いて落ち着かせる。
「ーーじゃあ、ご飯にするよ」
「え、ご、ご飯?オレじゃないの?ってあ、」
緑川はしまった!と真っ赤になって手を塞ぐがもう遅い。塞がれた緑川の手をすぐに剥がして自分の唇で塞いだ。音を出しながら舌を絡めると緑川はびっくりしながらも自分から求めてくる。こういうシチュエーションに興奮するのはオレだけじゃないんだなと嬉しくなった。
「あー美味しいご飯だね」
一度唇から離れてオレがいうと、緑川の眉はつり上がっていた。
「ヒロトのバカ!な、ご飯って、ご飯って……!」
「選べないからね、1つずつ緑川を味わうよ」
「ーーーーッ!もう!」
怒りながらも緑川は断ることをしないのだった。


20210802




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