輝きの瞳はおやすみ中【大人照吹】




※付き合って半同棲してます!
お題「あなたの瞳が好き」






お互いに忙しいから起床も就寝も合わないことが度々ある。それでも一緒にいたいからと僕がこっちにいる時はこの部屋で暮らすことになっていた。
お互いに一緒に居たいときだけに会える部屋は、かつて同棲しようと数ヶ月の間暮らしていた場所だ。愛おしい日々も寂しい日々もすれ違って別れた日もここだった。
吹雪にとってここで会う照美が夢のようで普段じゃ考えられないくらい甘えたくなる。そんな自分を受け入れてくれるから、大好きだ。
 
眩しいなと目を開けるとカーテンが少し開いていて、そこから朝日が覗き込んでいた。
身体を起こすと隣でいつの間にか照美がスースーと気持ちよさそうに眠っていた。寝たときは一人だったから寝ているうちに帰ってきてベッドに来たのだろう。長い髪の毛が女の人を連想させながらもこの瞳が開いたら撃ち抜かれて腰を引いてしまうのは自分だ。可愛い、綺麗と彼のことを思っていても抗えないくらい僕はさせるままだし、包み込まれているようで気持ちが良いのだ。
「おはよう、朝だよ」
聞こえなさそうなくらい小さく声をかけたが、彼は何も変わらずに眠っている。もう少しこのままでもいいかと吹雪は照美の方を向いて横になった。寝顔をみているだけで心が温かい。幸せの温度だ。
「いつもありがとう、僕も朝を迎えられた」
起こさぬように近付いて頬にお礼の印をつけてあげた。



20210723




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