愛しい写真に【円グラ】





はっきりとした言葉でその気持ちが本当かと尋ねられた。
全く君には敵わないな。

「本当だとも」

こっそり撮った写真の守に答える。

「君への想いは一つ足りとも嘘はないさ」

笑う顔もあの時オレを傷つけた顔も全てが愛しい。

「なのになんでこんなに伝わらないんだろうね」

ポタリと写真の上に出てきた涙が落ちた。
それを写真の守の口へと移動させ食べさせる。

濁った水滴はつるりと滑るだけだった。






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