晩飯何にする?【奏純】ド!



※5年以上付き合っている!





心臓の音が鳴り止まず気持ち悪い。三神さんにオレが奏と付き合っていることを知っていたと言われてから、感情はまさにジェットコースターで急降下してそのあと謎の後押しされて、めちゃくちゃ高そうな個室付きの小料理屋に招待され、そこへ今日奏といってこいだとかちゃんと気持ちを伝えているのかとか勢いが大事だとかあまりにも一度にいろいろ言われて全然受け止めきれなかった。スマートフォンにはその小料理屋へのルートが表示されている。
「あ、純哉くーん?どうしたの?なんか顔色悪くない?」
仕事が終わって駆け寄ってきた奏は純哉の頬を触ろうとして、純哉はビクッと反応してそれを避けた。
「ーーッ!わ、わるくない!な、なあ?奏、今日もオレの部屋くるだろ?」
「へ?ああうん、もちろん!純哉くんの手料理大好きだからーー!」
簡単に大好きとか言いやがってと思いながら、呼吸を静かに整えた。
いろいろ三神さんにセッティング(勝手にだが)されて、逃げてしまうようなミスターアイドルではない!!
「あのさ、今日の晩飯は外にしないか?」
「え?いいけど……どこか行きたいところあるの?」
「ん、まあ……。じゃあ決まりだな!いくぞ!」
「ああー!純哉くん待ってよー!」
早足で歩き出した純哉を奏は後から追っていった。動かないと本当に身体がむず痒くて仕方ない! 


20210413




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