いっちゃだめ【ダブマス】ド!




ダブマスで新しいCDを出すことになり、リリイベを行うことになった。いつきも千弦もウキウキしながら打ち合わせに臨んだ。ミニアルバムのようなもので、二人で歌った曲が5曲入ったものになり千弦のアイディアで1曲だけシークレット曲として1分半程の短めの歌を最後に入れることになった。その曲が出来上がって、二人で歌詞を考えることになった。
「チヅ、楽しそうだね」
「モチのロンロンー!どういう歌詞がいいかなー?」
椅子に座りながらも小さな子供のように足をバタバタさせている。今すぐにも踊り出しそうなくらいだ。
「いっちゃんはこの曲、どんなのにしたい?ボクはねーキラキラーンでふわふわーでキュルルンとしたのにしたい!」
「なるほどーオレも同じように曲調が明るいから前向きな感じでそれでいてドキッとした感じがいいかな」
いつきも千弦と同じように楽しい。そしてダブマスファンにも楽しめるものにしたいと考えていた。きっとそこは二人とも同じ気持ちだった。
「そうだよね!ビックリドッキリさせたい!じゃあこのシークレット曲は発売まで内緒だね」
千弦はそういって、シーッと口に人差し指を添えた。
「そうだね、言わないように気をつけなくちゃ」
そう決めて、二人は歌詞を考え出した。



とある雑誌でディアドリでインタビューを受けたときのことだった。その際にダブマスのCDについても触れられた。
「あのねー実はねーこのCDには……」
と千弦が言いそうになるのを慌てていつきが口をふさいだ。
「チヅ!それはいっちゃだめ!」
インタビュアーはもちろん、他のディアドリメンバーも驚いた。シークレット曲のことはごく限られた人にしか知られていなかった。
「えーと……?まだ情報出せないことなのですかね?」
「え、えっと……。1つ言えることは最後まで楽しめるミニアルバムです!楽しみにしててくださいね!」
いつきがフォローをすると千弦はごめん!と目で謝った。




20210322





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