結論からいえば鬼道クンと同じだった【2期:不動】



腹立たしくなるとそこら辺の缶やゴミ箱を蹴る。近くの俺より力の弱いやつに罵声を浴びせ、殴る。

「どうにもなんねぇ」

こんなことしても意味ないことだとは重々承知だ。だがこうでもしないと、心にあるザラリとした砂は取れない。まだまだ弱いと自覚して、同じことを繰り返す。
一体何人倒せば強くなれん打。自問自答しても返事はこない。チッと舌打ちして雨に濡れた。
真・帝国学園の奴にやられたと俺の従えるしたっぱは、流れる血を手で押さえて言った。そいつらはサッカーで攻撃してきたという。
「サッカーあ?」
阿呆らしい。何故またサッカーなどで。真・帝国学園は最近出来た学校であり、詳細は誰もよく知らない。だが、その日辺りからぼつぼつサッカーのうまい奴は皆その学校に転校した。
俺もその迎えみたいな奴等がきて蹴散らしたが、母親が入れば強くなれる、将来よくなるとよく分からないことを言って、勝手に転校が決まった。

そこで影山にあった。
奴の話を聞くと俺の目指すべきところへ導いてくれそうだった。この機会を逃すわけにはいかない。俺は強くならなきゃならねぇ。

「不動、お前の力を見込んで最強だと思うサッカー部員を集めろ」「分かりました」

後になってサッカーにのめり込んだきっかけは皮肉にも影山だと気付いた。







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