青い爆発【慎と千弦】ド!




「しーくんはさ、ライブ中になにをみている?」
「ん、どうしたんだいきなり」
休憩していた千弦は隣でスポーツドリンクを飲んでいた慎に声をかけた。
「さっきソロ曲練習していたでしょ?静かな炎が揺らめくような曲で、ボクすっごくしーくんらしくていいなあって」
確かに先程までソロ曲の振り付けをしていた。バラードだが、曲に合うような流れる動きを自然と表現できるように重点的に行っていた。
「そうか、ありがとう」
慎がお礼をいい、ああ最初の質問に答えてないなと続けた。
「全体をみているかな、ファンのみんなはもちろんメンバーやスタッフ、会場をみていて……そして最後に俺がその中にいることを感じている」
そっかーとうんうんと千弦は大きく頷いた。
「あのね、しーくんのソロ曲はさ、熱い想いが伝わってくるんだよね。真っ青なのにあちちー!なの!ライブでしーくんが隣にいたときにみたら、しーくんの瞳に会場の熱さが映し出されててね、スッゴい綺麗だったなー!って。それを思い出したんだ」
千弦はニコニコとしながら話していた。と、再開するぞーと純哉が声をかけてきた。
「あ、そうだー!これ凍らせたら練習終わったあとめっちゃ冷たくておいしーかも!」
千弦はそういって、持っていたドリンクを凍らせに冷蔵庫へと向かおうと立ち上がったところであれと慎は先程持っていた千弦のドリンク気付いて、行こうとする千弦の腕を掴んだ。
「待て!千弦!それは炭酸飲料だ!爆発するぞ!」
「え?そーなの!物知りー!なんかしーくんみたいだね!」
あははと千弦は笑った。


20210221





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