契約【勇圭】ド!



※圭吾がモブ悪魔に呪いをかけられて、勇人もそれに巻き込まれてる



クチュクチュと音を立てて舌を絡める。足が覚束なくなり、勇人の腕を掴んだ。
「だらしな……」
「クッ……オレだってお前とこんなことしなければ」
「しなければ?」
言いかけた言葉をグッと飲み込んだ。しないといけない理由があるのはオレの方だ。
まさか一週間だけ一日一回勇人の舌と自分の舌を合わせなければ呪われるだなんて、そんな呪いをかける奴がいるとは思わないじゃないか。
「……明日もよろしくお願いするよ」
圭吾は勇人にじゃあといって、家へ帰ろうとする。火照った顔は見られてないだろうか。自分の腕を触りながらビクビクとひくつかせている股間に意識がいってしまう。と、勇人が圭吾の腕を掴んだ。
「明日でいいのか」
「え、そりゃ、明日の分だから……」
振り向けない。見られてしまう。先程のキスが気持ち良すぎて、まだ顔の赤い自分を。
「本当か?お前はそれでいいのか?」
本当は。
「……」
「……」
無言が五秒、その後くるっと身体を回転させられた。
「ゆ、勇人?」
「オレはまだ足りない」
そう言ってもう一度圭吾の唇を奪った。ドンドンと胸板を叩くと唇を離した。
「悪魔に呪われようとするな、オレに呪われろ」
勇人の真剣な眼差しに圭吾は素直にこくんと頷いたのだった。


20210124





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