140字SSログ【ひいあい】あん☆





「小さい頃は兄さんが世界の中心で1番で愛してた」
と一彩がいうと、藍良が
「最近までの間違いじゃないの!?」
と驚いた。藍良は今まで散々一彩がお兄さんのことでどれだけ振り回されそしてその度に相談されてきたかとグチグチといっていると、一彩がウムと考えて、

「よく考えたら愛さなければならない存在だったかと」
これだなと納得した顔をみせた。

藍良は大きなため息をして、一彩をじっとみた。一彩は不思議そうにみていると、藍良はそれは違うよとデコピンした。

「そんな義務的じゃないよ、家族として尊敬している人として大好きなだけだったんだよ」

一彩は顔を近づけてきた藍良の手を引っ張りそのまま抱き締めた。
「もーーなに!?離してーーーー」
じたばたするが、一彩はさらに強く抱き締めた。
「……こうして藍良を抱き締めて込み上げる温かさも大好きなだけなのかな」
「さ、さア!?知らないよーーーーー」
藍良はひっくり返ってしまった声を遮るかのように叫んだが、一彩は逆に嬉しくなって大きく笑ったのだった。






20201014





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