過去拍手文【蘭マサ】




センパイの口から言葉がこぼれてオレに降り注ぐ。

「好きだよ」

簡単にそんな言葉を口にしてオレの唇を咬む。自分の唇を噛めばいいじゃん。言っても伝わらない相手がいる。ありがとうとそれだけ返して、友達として嬉しいよと頬を赤くすることが辛いのだろう。

「軽々しく使わないでほしいです」

蘭丸の胸をトンと叩いた。

「使うのはお前だけだよ」

センパイの目に映るのはオレじゃない。
いつも隣で居たいと思えるのは、あの人の隣だけ。

綺麗な水色の瞳がオレを捉えて離さない。




20201014




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