弟ができた時、二人ぼっちになった時、嬉しい気持ちや悲しい気持ちを通り越して胸が熱くなるのを感じた。ガンダレスはオレの手を握り、不安そうに見つめてくる。「大丈夫だ、兄ちゃんがいる」そう言うとキラキラした目で見つめてくる。ああそうか、胸が熱いのはオレが必要とされているからだ。【バラン兄弟、運命という罠】
フェイはサッカーボールを見つめる。もう一度君に会いたい。何度でも。この想いをSARUに相談すると恋に落ちてるようだとからかわれてた。ピンとこなかったけれど、もし恋ならこれはとてもしてはいけないものだ。時代を超えることは神様でも許してくれない。「天馬、」君に会いたいよ。【天フェイ、頬に爪を立てる】
「付き合って下さい」と送ったメールに今頃どんな反応しているか。狩屋はすぐに間違った(嘘だが)と訂正のメールをしたが、あの人は間に受けたのだろうか。「それともまた嘘をついたと怒っているか」あああの人にはオレが嘘ついたと思ってほしい。と、メールが届いた。「嘘も大概にしろ」【蘭マサ、新着メール1件】
黒い霧状のものに覆われた手で白竜の首を掴むと彼は光を放って飛んでいってしまう。「そんな夢を見たんだ」シュウは白竜の手を握る。白竜は眉間にシワを寄せたままフンと鼻息を鳴らした。「ねえ」と声をかけると白竜の目から涙がこぼれ落ちた。「ねえ笑ってよ」涙はシュウの体をすり抜けた。【白シュウ、笑ってくれる?】
20150315
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