あなたの背中ばかり追いかけて早二年。
あなたの世界はどうなっているんですか?
俺はそこにはいますか?
「鬼道、私はお前に勝ちたい」
「そうか」
素っ気無い態度。なんで私を見ないんだ。
「…鬼道のバカ」
イライラするんだよ、その態度は。
「お前には鬼道の世界が見えてるのか」
隣いた不動に訊く。
「はあ?鬼道の世界?ばっかじゃねぇの?」
呆れ顔の不動。奴はこれが嬉しさの印だと鬼道は言っていた。だから別にムカつきはしない。
「確かにお前に訊いたのは馬鹿だったな」
「俺達」
「はあ?」
「俺達、イナズマジャパン。それから帝国学園。その他大勢が鬼道の世界を造ってる」
「…なんか可愛いこと言うな」
「はあ!?か、かわいいだと!?せっかく真面目に答えてやったのによー」
佐久間は笑った。
あなたの世界に俺はいます
だからもっと見てください
俺がいること忘れないためにも
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