ボクのとなりにいた彼女はあっけなく、もといた居場所に戻っていった。ひき止めたかったが、彼女はあそここそが本来の輝きがあり、ボクのとなりでは見られなかった表情する。それに気づいてしまってから、好きだった気持ちは歪んだような気がする。
「ボクはナツミが好きだ。この気持ちを伝えた結果なんか見えてる。けど、どうすれば溢れて止まらない感情は押さえられるの」
ロココは泣き声と共にゴーシュの肩にしがみついた。
「もうナツミはいないっ!ナツミはマモルの隣を選んだ!ボクはどうしたらよかったの!ボクはマモルになればよかった!?ねぇ、ゴーシュ教えてよ…」
崩れていくロココを支え、ゴーシュはゆっくりと口を開いた。
「お前がマモルになろうとも夏未はお前を好きにならないよ。マモル本人じゃないから。ロココはロココだ。夏未はコトアールにいる間、ずっとロココを見ていたんだ。お前に似た奴を見ていたわけじゃない。そのなんていうか…」
ゴーシュは言葉に詰まって頭をかいた。
「抑えられないならぶつけたらいい。夏未は凄い奴だ、お前の気持ちくらい受け止めてくれるさ」
ロココはそっと頭を上げた。
「傷つくから呼んだらすぐに駆け付けてよエースストライカー」
ゴーシュは泣いて目が膨れているロココの頭をゆっくりと撫でた。
「ああ、まかせろ」
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友情だ、ああ友情(汗)
ロコ夏のつもりが
ロココが暴走した
20110902
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