おまじない【基緑+吹雪】







ふぶきやま9/18記念
※吹雪が復帰したらへん






「ごめんね」
帰ってきた吹雪はヒロトに会う度に言う。
「吹雪君のせいじゃないよ」
吹雪は心配そうにヒロトを見る。
その態度がヒロトをイライラさせた。自分の気持ちが相手に分かられてるから、余計にだ。

「頑張ってる緑川くんを見ていると、僕も頑張らなきゃっていつも思ってた。本当尊敬しちゃうくらい一生懸命だったな。きっとくるよ、緑川くんは」
吹雪は座って空を見上げた。

(そんなの知ってる。君が緑川の話をするな)
ヒロトはむくれた顔をした。すると、パシャッと吹雪がその顔を写メった。


「え、ちょっとなにする気だい?」

「んーこれ緑川の約束なの。自分の話されてヒロトがむくれたら写メして送ってって」ニコリと笑い吹雪はケータイをいじりだす。

「はあ!?ま、待って…」

とヒロトは吹雪のケータイを取ろうとするが吹雪はするりと避ける。
ヒロトは体勢を崩してしまう。

ヒロトが吹雪を見上げた瞬間、吹雪がヒロトのほっぺたにチュウとキスをした。

「へ、なにすんのふぶ…」

吹雪はすかさずヒロトの顔を写メった。

「送信っと!」

吹雪はケータイを上に向けた。

「緑川くんが早くくるおまじないだよ〜」

吹雪はご機嫌で満面の笑みで宿泊所に帰っていった。

真っ赤になりながら混乱するヒロトをおいて。


ピリリピリリ!
ヒロトのケータイが鳴る。

(緑川からだ…)
「もしもし?」

「ヒロトのばか!」
ブチッ…ツーツー


「…」


ヒロトはそのまま寝転がった。

「吹雪と…距離が悪い」

今の緑川の表情見たかったなと思うヒロトであった。










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