バンッと私の後ろのロッカーを蹴る
「なあ、グランと何話した?」
ぞくりとする、バーンの視線が冷たくないのは知ってる
「私が何を話そうと勝手だろう、貴様には関係ない」
まっすぐにバーンを睨み返す
「ふざけんなっ!」
髪を捕まれバーンの顔が近くなりキスをする、長く、私が苦しくなろうとも押さえられ、さらには血の味までする
これはバーンが私を愛している証拠だ
私はそう思ってる
彼は寂しいのだ
彼の最初の頃の記憶は灰になった
またいつ灰となるのか
それが怖くてたまらないのだろう?
私はそうさせない
だから、
「大丈夫だ、いつまでも好きだから…」
そう呟けるので精一杯で
意識は遠のいていった
prev next