ごちゃごちゃしていたんだと思う
私の心の中がいろんな感情が
混じりあったり
戦ったり
仲良くなったり
だから
きっとここにいるんだと思う
周りは白いから最初は天国だと思った
あれ、地獄じゃないのと疑問を持った
私は自ら飛び降りて
「自殺」をしたのに
近くで隣でおいおい泣く声がする
「ば、ばかやろっ!目もう開かないかと思ったじゃんか!ああ本当良かった…」
十年前に引越した幼馴染みがいた
ああここは病室か
生きてるんだ
「なんであんたがここにいるん?」
私は泣いている幼馴染みに問い掛ける
「なんでって、お前に死なれちゃ困るからだ!17年分の想いが無駄になるからだ!」
幼馴染みはスゥハァーと息を整え
まっすぐ私の瞳をとらえる
「お前が大切でいつか迎えに行こうと思ってた。けど、お前待つの嫌いだったな。もう迎えにきた。一緒に行かないか。」
さっきまであった感情らは
爆弾を落とされ
あえなく砕け散る
そしてスッキリしたところに一つあるのは
幼馴染みの手があった
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