リムと団長。現代パラレル。団長の名前はシグ。





「シグも、王女なのに子供っぽいと申すか」
「いいんじゃねーの? 王女だろうと子供だろうとなんだろうと好きなものは好きで」
俺もまだ変身ヒーローに憧れてるしな、と腰に巻いた、変身ヒーローには欠かせない変身ベルトという物の玩具を指差し、シグは誇らしげに言う。リムはぬいぐるみをぎゅっと抱き締めながら複雑そうな顔で俯いた。
「俺くらいの歳になるとさすがにマリカとかが言ってくるけどさ、それも本気じゃないだろうし」
マリカやジェイル、リウ達はそろそろ人前で堂々としているのは大人たちの目が。とシグの立場を考え少し控えるように言っているが、本心からではない。たしかにそういった心もあるが、幼い頃から変わらず純粋なシグを好ましく思っている。
「リムが王女だろうとなんだろうと関係ねーよ、リムが俺のこと友達だって言ってくれたみたいにさ」
本当ならば不敬だと罵られる言葉なのだろう。しかし、どこまでも真っ直ぐに笑うシグにつられてリムも花が咲くような笑みを浮かべた。

「な、今日は何する?」


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