関わったらおしまい(1)

夢主→→→尾形
に見えておきながら
夢主←←←←←尾形
になっていく感じのお話にしたかった

※夢主さんが結構おちゃらけた性格(?)しています
※尾形さんが夢主に対して酷かったりヤバかったりする予定です((









「尾形さん 何しているんですか?」

「…………」

双眼鏡で遠くを見つめる尾形さんに声をかける

尾形さんは双眼鏡から目を離して私を少し見つめるとそっぽ向いて少し歩き私から距離を置いた

「え?なんで離れたんですか?」

私はびっくりして少し距離を詰めようと歩み寄ると今度は顰めっ面しながらまた歩き出し距離を置かれた

「そ…そんなに嫌でしたか……で…でも諦めませんからね!」

精神にぐさっと来てもなんとか堪えて私は拳を握り締めながら空を見つめる

そして

「杉元さんとアシリパさんと白石さんとも仲良くなったので尾形さんとも仲良くなりたいですから!」

尾形さんに指を差しキメ顔で言い放った









「………………」

「うぐぅっっっ!!!!」

尾形さんがゴミを見つめるかのような目で私を見つめてきたので私は胸を握りしめた

萌えたとか興奮した訳じゃない







ただ単純に傷付いたのだ
















「尾形さん お隣お邪魔しますね!…ってあれ?」

「………」

その日の夜食事中に尾形さんの隣に座ろうとしたらすぐさま立ち上がって距離を置かれてしまった

てか早くない?えっ 私が座る直前に立ち上がったよね?

えぇ…………


「………くぅーん」

「あれ?それ俺の真似?よく似ているね!綾香ちゃん!」

白石さんから慰められて少し元気が出た

「ありがとう白石さん」

「その…白石とは違って綾香さんがやると凄く守ってやりたくなる感が出るね」

「なんだか小動物みたいだな!綾香は!」

少し照れ臭そうにする杉元さんとはしゃいでいるアシリパちゃん

「えへへ なんだか照れくさいですけど嬉しいです!」

「綾香さん 無理して尾形と仲良くしなくていいんだよ?あんな奴ほっとけばいいんだよ」

杉元さんの優しげな目が鋭い目付きになり尾形さんを睨み付けている

尾形さんはニコニコ笑いながら杉元を見つめているが目は笑っていない

両者の視線の間には見えないが火花が散っているだろう 恐らく……

「けけ……喧嘩はダメですよ!仲良くしましょう!!」

両者の視線の間に立ち 必死に落ち着かせようとする

「綾香さん…」

「…………」

びっくりしたかのように目を見開きしょんぼりする杉元さん
尾形さんは無言で器を置き外に出て行った


怒らせてしまったかな……

「尾形ちゃんは人と関わるのが苦手だからねぇ」

「そうだな あいつは一人でいる方が気楽なのかもしれないしな」

やれやれと肩を竦める白石さんとアシリパさん

「そっか………」

確かにあまりベタベタと引っ付いたら彼にも迷惑だろう

鬱陶しい事この上ないだろ

「綾香さん…あいつと関わったらロクでもない事されるかもしれないんだよ…もしそんな事があったら…」

心配そうに見つめる杉元さん


「大丈夫ですよ もうちょっかいかけませんから!反省しました!」

「…!そっか!それなら安心だ!」

パァっと表情が明るくなる杉元さん

本当犬みたいで可愛い

そんな可愛い杉元さんのためにも今後はもう心配かけないようにしないと


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