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うちの子自慢




ミカ「アニはとてもいい娘。一見気丈に振る舞って周りに壁を作っているようだけど実は繊細なの。何より可愛い」

ユミ「はっ!何寝言かましてんだ。可愛さで私のクリスタに勝てる奴がいるかよ」

ミカ「……聞き捨てならない。クリスタが可愛いのは認めるけどアニの可愛さの方が上回っている」

ユミ「いーやっ!断然クリスタだね!あの全身から溢れる小動物の如きキューティーオーラ。ダズみてぇな老け顔をも労わる慈愛っぷり……あれこそ正に天使!」

ミカ「アニだってこの前、格闘訓練で足を痛めたエレンを気遣って医務室まで連れ添ってやっていた」

ユミ「や、ありゃあいつが勢い余って負わせた傷だから当然だろ」

ミカ「それにアニは可愛いものが好き。兵舎の裏でこっそり野良猫と戯れているのを目撃した。普段仏頂面な彼女が小さい猫の顎をくすぐりながら微笑んでいる……あれぞギャップ萌え」

ユミ「クリスタだって動物好きだぞー?この前なんか猫とにゃーにゃー言い合ってるとこ見ちゃったんだからな!」

ミカ「……!それは、ちょっとかわいい」

ユミ「お?揺らいだか?」

ミカ「けれどやはりアニの方が上。アニは耳が弱いの。軽く息を吹きかけるだけで悲鳴を上げて飛び上がる。涙目上目遣いでこちらを睨んでくるアニの可愛さときたら……くっ!」

ユミ「何滾ってんだよ……。でも涙目上目遣いのアニは確かに良い……かも」

ミカ「ユミルもアニの魅力の虜となれば良い。けれど手を出すのは許さない。彼女は私のもの」

ユミ「ばっ!誰が出すかよ!私にはクリスタがいるんだ!お前、夕飯で苦手な食い物が出た時のクリスタ見た事あるか?超やべぇんだぞ。残したら作ってくれた人や食材に悪いからって必死にもぐもぐ口動かしてるクリスタ……超やべぇんだぞ!」

ミカ「二回も言わなくていい。それならアニはピーマンが嫌い。私が無理矢理食べさせてるけど、その時の吐き出すのを必死に我慢するアニの顔はとてもそそられる」

ユミ「サドだな、お前。まぁ予想通りっちゃ予想通りだが」

ミカ「私がサドならアニはマゾ。最初は嫌々と抵抗していても、終盤になる頃には必ず自分から求めてくる」

ユミ「いきなり何の話してんだ!?……や、でもクリスタもそんな感じだな。最初押し倒すと抗議してくるくせに、最後の方は素直に嬉しがってるわ。終わった後にしこたま怒られるが」

ミカ「アニはそうでもないけど、あんまり激しくやると不機嫌になる。それで私が"どうして機嫌悪いの?"と訊くと"アンタがあんな事するから"と返して来てそこで私はこう言う。"あんな事ってどんな事?"。これで大抵アニは顔を赤くして黙ってしまう。襲いたい」

ユミ「妄想で盛ってんなよ。あ、でもそれクリスタに置き換えると……やばいな」

ミカ「しまった。不覚にもイイ所を攻めまくった時にアニがあげるあの卑猥な喘ぎ声を脳内再生してしまった。今すぐアニを貪りたい」

ユミ「無表情でえげつねぇ事言うな!私もクリスタとの事を思い出しちまっただろうが!……あぁっ、クリスタ成分補充してぇ!」

ミカ「明日は休日、今日無理しても何ら支障はない……。よし、今すぐヤろう」

ユミ「そーだな、思えば明日は訓練ねぇし……ヤるか」

ミカ「縄はどこだったかしら」

ユミ「おい、ガチなSMプレイかよ。……ちょっと貸してくんね?」

ミカ「荒縄で良いのなら」

ユミ「サンキュー。よぉ〜し、クリスタ〜?」

ミカ「アニ……」

ミカユミ「「ヤろうか」」

アニクリ「「イヤだ」」




エレ「今日は女子寮が煩いな。何馬鹿騒ぎしてんだ?」

アル「(僕は何も聞こえない。僕は何も聞いてない)」



2013.6月拍手





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