過去拍手 | ナノ






女の嫉妬は恐ろしい



アニ「うらぁっ!」

エレ「しゅわっち!な、何だよ!?何の恨みがあっていきなり蹴って来るんだ!」

アニ「さっきミカサと何を話してたの」

エレ「あん?」

アニ「ミカサと、何を、話してたの?」

エレ「馬鹿、てめっ!タマは止めろって!何って次の休みに三人で街に行こうって話してただけだよ!」

アニ「……三人ってアルミンも?」

エレ「あぁ」

アニ「本当に?」

エレ「本当だよ。なんならアニも一緒に来るか?」

アニ「……いや、私は別に」

エレ「………」

アニ「…………やっぱり行く」

エレ「おぉ、そっかー(可愛い、結婚だ)」

アニ「それじゃあさっきの座学の時間、クリスタと何してたの?」

エレ「んぁ?クリスタ?」

アニ「講義が終わった後、ニヤニヤ顔でクリスタと話してたろ。何をしてたんだい」

エレ「いででで!馬鹿!おまっ、抓るな!」

アニ「正直に言わないと腕を捻るよ」

エレ「馬術!馬術を教えてもらうよう頼んでたんだよ!ライナーの頼みで!」

アニ「ライナー?」

エレ「あぁ!何かしらんがあいつ、"パンをやるからクリスタに頼んでくれ!"ってほっぺた赤らめながら土下座してきてさ」

アニ「……本当に?ライナーに頼まれて仕方なく?」

エレ「仕方なくっつーと何かなぁ。俺も馬術出席のクリスタには教わりたいと思ってたし。何ならアニも一緒に教わるか?」

アニ「私は別にいい」

エレ「そっか」

アニ「………」

エレ「……………」

アニ「……やっぱり、私も一緒に習う」

エレ「うん、そっか(可愛い、結婚しよ)」

アニ「じゃあ、何でサシャにパンをあげてたの?」

エレ「サシャ?パン?……あぁ、今日の朝飯の時のか?」

アニ「そうだよ。アンタ、ニマニマしながらサシャにパンを恵んでやってたじゃないか」

エレ「ぐわぁぁぁぁ!?おまっ、絞め技やめろって!ニマニマもしてねーし!あと乳当たってる!……C?」

アニ「ふんっ!」

エレ「がぁぁぁぁぁぁ!」

アニ「正直に白状しな。サシャを餌付けして変な事を企んでないだろうね?」

エレ「え、餌付け……。あれは俺のじゃねーよ。ジャンに嫌がらせで、アイツのパンを盗んでくれてやっただけだ。証拠隠滅!」

アニ「……本当に、ジャンへの嫌がらせで?」

エレ「あぁ。何なら今度からアニにやろうか?」

アニ「要らないよ。そんなに食い意地張ってないし」

エレ「そっかー」

アニ「………」

エレ「……………」

アニ「……やっぱり、今度からは私に頂戴」

エレ「おう、分かった(可愛い、結婚した)」

アニ「ところでさ、エレン」

エレ「ん?」

アニ「何で最近、巨人の話しかしないの?」

エレ「あん?何の事だ?」

アニ「口を開けば巨人を駆逐、巨人の生体、巨人の習性……アンタもしかして巨人の事を」

エレ「は?いやいやいや!何勘違いしてんだ!そんな訳ねーだろが!そりゃあいつ等を駆逐するのが俺の夢で……ってオイ!どこ握ってんだ!ちょ、力を込めるな!」

アニ「私は日々アンタの事を考えてるってのに、アンタの頭の中には巨人の事しかないんだね。オッケー、分かったよ。それがアンタの意志なら……」

エレ「ちょ、アニ!アニさん!マジで駄目だってば!つぶ、潰れ……俺が好きなのはアニだから!なっ!」

アニ「何恥ずかしい事言ってんだい、この馬鹿!潰す!」

エレ「どうしろってんだ!?……おまぁぁぁぁぁぁぁ!!!」




クリ「ユ、ユミル!アニがエレンの、その、大事なところを……!」

ユミ「はいはい。クリスタは良い子だから見ない見ない」










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