ずっとずっと隠していたこの気持ちにも、きちんとケジメをつけなければいけない。
唯一無二の親友だった。
そして最愛の―‥
どのみち親友には戻れない。
「……」
俺の一番はいつまででもお前だよ。
例えお前が俺の事を世界で一番嫌いになろうとも。
「ところでタク、ここは集会みたいなものは無いのか?」
「う〜ん、無いなぁ」
「じゃあ八重桜と当たるときはどうするんだ?」
「どうもしない」
「………は?」
「逃げもしない、隠れもしない、俺はここに居る」
「まさか…お前…」
一人で戦うつもりなのか?
チームの人間も呼ばずに。
「言ったろ?覚悟は決めてる。俺はこのチームに入った時からこのチームを勝つためのものだと思ったことは一度もねぇんだよ。このチームは俺らにとっちゃ帰る場所なんだ、【守るもん】なんだ」
「そんな…っ」
「大丈夫、一人じゃねぇよ」
「だからって!!」
「男に生まれたからには守り通す男になれなきゃ意味がない」
言葉は出なかった。
俺は何もわかってない。
わかってないんだ。
「タク」
「心が死ななきゃ人間は何度だってやり直せる、だけども一回でも逃げちまえば心の方が死んじまうよ」
「お前は、かっこいいな」
「強がりさ」
「じゃあ、最高にカッコイイ強がりだ」
「ありがとう」
ありがとうは、俺の言葉だバカ野郎。
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