幼馴染で親友。
だけど気付いたのはそれ以上の感情だった。

あの体に欲情する。
そう、俺は…

「真添っていつも外見てんのな?」

「松永…」

今日も遅刻してきた俺の後ろの席の松永。
奴は何が楽しいのか毎日俺にかまってくる。

「誰かいんの?」

「いや、…別に」

「ふーん」

松永はある意味有名な人間で、高校入学1週間で停学をくらい、停学中に警察に捕まるという武勇伝を作った。
すごいバカな奴だ。

しかながら入試はトップで合格している。
…残念ながら頭が金髪だったため入学式は生徒指導室で過ごしたが…

「松永はまた遅刻か?」

「やめてくんな〜い?俺がお寝坊さんみたいじゃぁぁん」

「違うのか?」

「違わないけど」

「……そうか」

「え?なにそれ?興味ない系?俺に興味ない系?」

まったく、ない。
言うとまた面倒なことになりそうだったので俺は無言でまた窓の外を眺める。
あぁ。もう出てきてるな。

「にやけちゃって、やらし」

「…………」

「シカトとかマジかなしー」

大きくなる予定で買った体操服が、ぶかぶかしていてより一層かわいく見える。
末期かもしれない。



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